黒漆菊桐紋蒔絵鎧櫃
- 愛知県指定有形文化財
天正12年(1584)の小牧・長久手合戦で羽柴秀吉が犬山城に入城したとき持参したと伝わります。笈の形式で全体を黒漆塗とし、絵梨子地をまじえた金の平蒔絵で菊紋と五七桐紋を散らす高台寺蒔絵の手法です。菊花の表現は変化に富み、桐の葉の一部には虫食い穴を描き、大小の菊桐紋をリズミカルかつバランスよく配置しています。
天正12年(1584)の小牧・長久手合戦で羽柴秀吉が犬山城に入城したとき持参したと伝わります。笈の形式で全体を黒漆塗とし、絵梨子地をまじえた金の平蒔絵で菊紋と五七桐紋を散らす高台寺蒔絵の手法です。菊花の表現は変化に富み、桐の葉の一部には虫食い穴を描き、大小の菊桐紋をリズミカルかつバランスよく配置しています。